LDACまで対応の高音質BTレシーバー「Hiby W3」レビュー

LDACまで対応の高音質BTレシーバー「Hiby W3」レビュー
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突然ですがSoftbank SelectionのクソBluetoothレシーバーをご存知でしょうか?

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apt-X対応ということでこちらをずっと使っていたのですが、なぜか左右で位相が逆になっており気持ち悪い音声を奏でるBluetoothレシーバーです。

このレシーバーから買い替えを検討し、Hiby W3というものを買ったのでレビューしてみます。

最近の流行りと競合商品

最近の5000円~1万円のBluetoothレシーバーの流行りはType-Cで充電、USB DACにも使える、LDAC・aptX HD含めた高音質コーデックに対応というのが流行りのようです。

本機はBluetoothデコーダーにQualcommの「CSR8675」、DACに旭化成(AKM)の「AK4377」を採用しています。
対応コーデックはSBCのほかにAAC・aptX・aptX LL・aptX HD・LDACに対応。さらに独自コーデックのUATを搭載しています。
出力は3.5mm、充電端子はType-C(USB DAC 48k/16bit対応)、ペアリング用NFCを搭載しています。
5色展開です。

Hiby W3の競合商品と比較をしていきます。

Fiio BTR3

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違いは「LHDC(HWA)対応」と「BTR3のほうがDACチップがW3より1世代古い」ことかなと。
Huaweiのスマートフォンと接続する人はHWAに対応しているBTR3またはUP2を買ったほうが良いです。
逆にHuaweiのスマートフォンと接続しない場合、DACチップの関係でW3のほうがおすすめできるかもです。
また、カラーリングの方向性が結構違う(BTR3は高級感のあるデザイン)ので、そちらで選んでも良いかと。

Shanling UP2

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違いは「UP2のほうが細かいボリューム調整ができる」ことと「DACチップのメーカーが違う」こと「LHDC(HWA)対応」「NFC非対応」という点になると思います。
上位機種のUP4はバランス出力に対応していますがこちらは対応していません。
DACはL-01Kなどにも搭載されているESS社のES9218P搭載のようです。
ES9218PはL-01Kですでに持っているので旭化成の方を買ってみました。

きれいなパステルカラーデザイン

ハイビー Bluetoothレシーバー(ブラック)HiBy W3BKハイビー Bluetoothレシーバー(ブルー)HiBy W3BLハイビー Bluetoothレシーバー(グリーン)HiBy W3GRハイビー Bluetoothレシーバー(ピンク)HiBy W3PKハイビー Bluetoothレシーバー(イエロー)HiBy W3YL
カラー展開は5色。オーディオヲタよりはインスタ映えを意識するような世代に売れそうです。

グリーンを買いましたが、メーカー写真で見るより白っぽいというかパステル目な色でした。
上部に動作状態を示すLED(アプリから消灯できます)とマイク穴、イヤホンジャックが搭載されています。

使用しているコーデックはアプリで見れる

Fiio BTR3だと本体のLED色などでコーデックの判断ができるのですが、本機ではどうなのかなと思っていました。
一応ハイレゾコーデックとそれ以外のコーデックでLED色が分かれるようです。

詳しい情報はHiby Blueアプリから見れます。

LDACだと接続しているコーデックの他に、サンプリング周波数とビットレート(画像の場合はベストエフォート)が表示され、Bluetoothの強度が5段階で表示されます。
強度表示が意外と便利で、クリップでとめるときの位置決めに使えます。
バッテリーはアプリの他、Bluetooth標準のバッテリー容量通信にも対応しておりアプリがない場合でも対応スマートフォンだと通知領域やBluetooth設定画面で見ることができます。

ちなみに、コーデック表示などは接続されているデバイス以外でもできるようです。
例えばPCからBluetoothで再生しているときのコーデックはなにかというのをスマートフォンで見ることができました。

他にも本体LEDの消灯設定やイコライザ(44.1k、48kの音源のみに適用されます)をいじれたり、通知のボイスを英語と中国語で切り替えできたりします。
ファームアップデートや本体側のオーディオ調整、電源オフなどもスマートフォン側からできます。
あまり使わないかもですが。

UATコーデックについて

コーデックの話題ついでにUATコーデックについて少し解説を。
UATコーデックはHiby独自のコーデックで192kのサンプリングに対応しています。

HWAのようにスマホ本体のモデルに依存せずに、Hibyの音楽再生アプリを入れれば利用することができます。
ただ、アプリの出来が微妙で使いづらいので使うことはあまりないと思います。
192kをワイヤレスで聞く必要があるのか?という疑問にもなってきますし…。

本体キー操作が微妙にわかりづらい

本体に搭載されているキーは電源と+ボタン、-ボタンの3つです。

電源長押しでペアリングや+-で音量の調整ができるのですが、曲の順送りは-ボタンで曲の逆送りは+ボタンをそれぞれ長押しします。
USB DAC接続時にはコントローラー、音量調整は使用できません。
再生デバイス側で制御してください。

NFCは感度が微妙

NFCがついていますが、本体が小さいせいか感度がよろしくないです。
スマホにカバーを付けてるとピンポイントでNFCマークをアンテナの位置にあてないと反応しないと思います。

普通に本機の電源を入れれば自動でスマホにつながるのでNFCを常用する必要もあまりないですが。

USB DACはじめました

USBでパソコンやスマホにつなぐとUSB DACモードになり48k 16bit(DVD相当)の音質で再生できます。
プラグアンドプレイでドライバが入ります。

ノートパソコン内臓のカニさんチップと比べたところ、レスポンスがいいというかシャッキリとした通りのいい音になっている感じがあります。
安いイヤホン(SE215SPE+300円で拾ったリケーブル)でここまで差が出るんだなあと感心しました。
C to Cケーブルを使えば邪魔にならずに設置できますし、ノートパソコンのお供にも良さそうです。(100均のC to Cではなぜか認識しませんでしたが…。)
L-01KのHi-Fi Quad DACよりも好みの音になっていました。
決してHi-Fi Quad DACが悪いということはないので、好みで選べばいいと思います。

コスパがいいぞ

BTR3も相当コスパがいいと思いますが、本機はそれ以上だと思います。
中国メーカーですが、出来は相当良い感じに仕上がっています。
見た目が安っぽいですが、それが気にならなければいい買い物ができたと思います。