au・UQの5G SA SIM(au ICカード 05)で使えた端末についてのメモ
- 2025.01.11
- ソフトウェア
なにが違うのか
auやUQの5G SA契約はそもそも内部に記録されているキャリア情報が異なるようです。
具体的にはMNC(Mobile Network Code)が別になっており、MCCと合わせた5桁の番号は通常の5G SIMだと「440 51」ですが、5G SA SIMだと「440 54」となります。
docomoやSoftBankだと5G SA契約の有無にかかわらず、同じMNCを採用しています(docomoは440 10、SoftBankは440 20)が3キャリアでKDDIのみMNCが変更になります。
MNCまでOTAで書き換えは難しいと思いますので、SIM交換は必要なのかなと思います。(事務手数料をとられることに納得はいきませんが)
ただ、端末で使う中でMNCが異なっていても4G・5G NSAの通信仕様などは基本的に変わりないのでキャリア側の意向で端末に制限をかけているものだと思われます。
結果的にau・UQの回線なのに他キャリアやSIMフリー端末のほうが使い勝手が良くなってしまっています。
使えた端末・使えない端末
では、具体的にどの端末では使えるのかというとiPhoneだと5G SA対応端末でないといけない、Android端末であればau・UQ以外のキャリアから発売されたものならほぼ使えると思っておけばよさそうです。
挙動を見る限りau・UQの端末にのみSIMをソフトウェア的に使えなくするプログラムが仕込まれているようです。
通信さえできてしまえばNSAのみ対応している5G端末や4G端末でも普通の5G SIMとなんら変わりなく利用できます。
iPhoneの場合
5G SA対応のiPhone 15ではもちろん通信できます。
では5G SA非対応のiPhone 12に5G SAのSIMをさしてみると、自番が表示されるのでSIMの認識はしているようですがアンテナピクトが表示されません。
通話もできません。
iPhoneの場合、キャリアプロファイルの関係で5G SA対応後の端末(iPhone 14シリーズ以降)が必要なようです。
Androidの場合
かつてauで行われていた5G契約にしたSIMを4G端末にさすと使えない現象と似たような現象が発生するようです。
ドコモ版のGalaxy S24(SC-51E)とAQUOS wish3(SH-53D)はともに5G SIMで動作確認されているようですが、5G SA SIMで問題なく利用できました。
SoftBank版のLenovo Tab7ではauの動作確認が取れていないようですが、5G SA SIMで問題なく利用できました。
一方、auのフィーチャーフォンであるKYF37ではSIMの認識すらできませんでした。
ネットワークへの接続はおろかSIMに書き込まれている自番表示もできません。
端末によってはアンテナピクトが表示されることがあるようですが、通信ができないことがあるようです。
アンテナピクトが生える端末にKYF37の記事にある裏技を適用することで通信できるようになるかは不明です。
4Gのみの端末で通信できないのか?と言われるとそうではなく、ドコモから販売されたAQUOSケータイ SH-02Lでは問題なく通信できました。
プラチナバンド(バンド18/26)に対応していないためエリアは狭いですが、利用自体はできます。(ついでに言うと通話もできます。)
APNはauが公開している4G用、5G用どちらでも通信できます。
以上のことから他社Android端末では特にSIMタイプによって5G SAであっても
また、SIMフリー端末(完全なキャリアフリー)でも試しましたが、XiaomiのMi 11 Lite 5Gで問題なく通信を確認できました。
モバイルルーターである富士ソフトのFS030wでもLTEで通信できていますので、モバイルルーター類もau発売のもの以外であれば大丈夫そうです。
ただしPixelではiPhoneと同じようにキャリアプロファイル機能がありますので、購入したキャリアにかかわらずPixel 7より前の端末では使えないかもしれません。
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