冷凍室の冷えない東芝冷蔵庫 VEGETAが1年越しで交換になった話

冷凍室の冷えない東芝冷蔵庫 VEGETAが1年越しで交換になった話

冷えない冷蔵庫とバトルしたたたかいのログ。

2023年夏からエラー頻発

家の冷蔵庫は今どきのIoT家電というやつで、購入した量販店の店員さんいわくおまけ程度ということでしたがかなり細かくエラーをサーバーに送っているようです。

そしてこの冷蔵庫から2023年の夏、ほぼ毎日「庫内温度が高くなっています」というエラーが出てくるのです。

というわけで修理を呼んだわけですが、タブレットを冷蔵庫につなぐと冷蔵庫のログが見れるようです。
そのログによると異常なし、冷凍庫にモノの詰め込み過ぎで冷えが悪くなっているのではないかとのことでした。

2024年夏もエラー頻発

今年の夏は異常に暑かったですね。
冷凍庫に余裕を持たせて様子見をしていたのですが、今年もまた異常にエラーが出ます。

ロングスクリーンショットにしてみましたが、実際にはこれ以上の通知(7月頃からほぼ毎日)来ていたように思います。
スクリーンショットではアプリに記録できる上限を突破してしまって数週間程度しか記録できません。あきらかにおかしいです。

エラーの種類

ここで一つ差し込み話を。

IoLIFEアプリに届く庫内温度が高いというエラーは2種類あり、「庫内温度が高くなっています。」(エラーコード6BH)と「冷蔵室庫内温度が高くなっています」(エラーコード6AH)があります。
「庫内温度が高くなっています。」(6BH)は一定時間”冷凍室”の温度が基準値以下まで下がらなかったエラーだということ。
“庫内温度”とだけありますが、6AHの冷凍室版だと思っていればいいと思います。

温度計測してみる

ちょうどセールで買って余っていたSwitchbotの温度計があるので下段冷凍室のトレーの上に置いてみます。
Switchbotの温度センサーの正確性は結構いいと思っていますが計測場所が場所なだけにあくまで参考値です。

強運転にしていますが、かなり上下が激しいように見えます。
そして霜取り運転だと思いますが、-14℃程度まで跳ね上がった温度を戻すのに夜中じゅう(半日)かかっています。

冷凍庫の庫内温度の目安は-18℃とされています。実際に冷凍食品やアイスクリームのパッケージを見ると「-18℃以下で保管してください」となっています。
強運転で規定の温度を満たしている時間が1日のうち半分もないのはおかしいと思います。

修理依頼

1回目

というわけで8月末某日に1回目の修理を依頼。

冷蔵庫の基板から取ったログによると庫内温度が少し高めで推移しているが目立って高くはない、非接触温度計で実測値を計測したところ庫内温度は確かに高めである。とのことで様子見をするように言われました。

2回目

様子見を数日したもののアプリに届くエラーは変わらず。
今度は冷媒漏れの可能性をにらんでか熱交換器の交換とそれに伴う冷媒ガスの再チャージが行われました。

サラッと流していますが、3時間ほどの電源切断とガス溶接をされたので換気が必要でした。
冷凍室は開けないようで本体の断熱だけで乗り切り、冷蔵室と野菜室は作業のために開放が必要なので別の場所に食品を避難します。
そのうち野菜室だけはサービスマンの方が持参された庫内のバスケットごと入れさせてもらえました。

残暑で涼しくなったとはいえまだ30度前後の暑い中、作業していただきありがとうございました。
作業後にペットボトルのお茶を差し入れしました。(冷蔵庫が動かないのでだいぶぬるくなってしまいましたが)

ちなみにですが、搭載されているコンプレッサーはパナソニック製のようです。
東芝の冷蔵庫はツイン冷却と言われますがコンプレッサーが2つあるわけではなく、1つのコンプレッサーで冷却器2つを交互に切り替えて冷媒の循環をしているようです。

3回目

数日様子見をしましたが、温度計のログを見ると熱交換器の交換前より庫内温度が安定してないような雰囲気さえあります。
というか、なんとか内部に残ってた冷気が修理の際に電源断して抜けてしまったせいでフルパワーで動かしても追いついてないようにも見えます。
1回めの修理依頼から結構な期間が過ぎ、季節が進んで涼しくはなってきたのですがそれでもエラーが出ます。
製氷機の製氷も遅いです。
そのため申し訳ないですが再度修理依頼をしました。

ここまで来ると修理センターではお手上げのようです。
東芝ライフスタイル本社にデータを送るということで訪問は10分ほどでタブレットにデータの取得だけされて帰られました。

結局新品交換に

東芝ライフスタイル本社でのログ解析は2週間ほどかかるということだったのでのんびり2週間待っていると電話が入りました。
どうにも原因がわからないので新品交換とさせてほしいとのこと。

原因はわからずじまい

古い冷蔵庫の回収後、連絡はなく結局原因はわからずじまいでした。
使用中、下段冷凍室の側面にあたる部分がひんやりと冷えており結露していることが結構ありました。
そのため冷凍室の壁にある断熱材の不良ではないかと想像しています。

誤解を招くといけないのですが、持ち帰って修理と簡単にはいかない冷蔵庫の修理対応自体は悪くないと思いますし時間がかかりましたが最後まで付き合っていただいてありがたいと思っています。
交換機がすぐに壊れるなどということがない限り次回購入時に東芝の冷蔵庫を選択肢から外すということもないと思います。

あと気になっている点はどの保証が使われたかという点です。
冷凍サイクル(圧縮機・凝縮器・冷却器)と冷却器用のファンかファンモーターはメーカー5年保証になるのですが、本体まるまる交換された場合は量販店の長期保証側から出ているのか冷凍サイクルの故障扱いでメーカー保証適用となっているのかがいまいちわかりません。
こちらの手出しはないのでどちらでもいいっちゃいいのですが、保証残額が減っていると10年保証の向こう5年で痛い目に遭う可能性もあるわけで気になります。

正常な温度推移

最後に新品交換となった冷蔵庫で同じように下段冷凍室のトレーの上で計った正常なログを添付しておきます。

見違えるように冷えています。
霜取り運転でも-18℃を上回ることはなく通常時は-25℃程度で安定しています。
実際使っていて霜付きも少ないように思います。さすが上質冷凍。

このログは同じように冷凍室強運転(最近のモデルでは上質冷凍モードになる設定を兼ねているようです)です。
ですが、「かってにエコ+」というAIによる節電機能が入っており、コンプレッサーの動作などは抑えられているかなと思います。
旧機の「自動節電」よりは節電効果が1段弱いそうですが、氷結晶チルドなどと併用できるため結構使い勝手の良い節電機能だと思います。