3Dリッチサクサクのテレビ用端末「SHIELD TV 2017」レビュー

3Dリッチサクサクのテレビ用端末「SHIELD TV 2017」レビュー

久しぶりにレビュー記事を書いている気がします。
3Dリッチが実装され、安くカクつかずに見れる端末を探していました。

いらない人は本当にいらない機能なんですが、大画面で楽しみたいのでHDMI出力ができる機種が絶対でした。
そんな中、条件に合っていてしかもまあまあ安い端末があったので購入しました。
相変わらずの海外から個人輸入ですが…。

購入と金額

初代が2015年にリリースされ、マイナーチェンジ版が今年リリースされました。
MCと言っても、価格据え置きで付属品が増えた感じです。
お値段16GBモデルで199ドル。
ちょうどSHIELD Tablet k1と同じ値段ですね。
個人輸入できる自信のある人は、ebayかB&HAmazon.comあたりでどうぞ。

心配な人は返品保証付きのAmazon.co.jpがいいかもです。


アメリカ、カナダあたりならコンセントは同じカタチなので変換器は不要です。
イギリス尼あたりから輸入したら、コンセント変換器かACアダプタが必要です。

技適とPSEのおはなし

SHIELD k1から変わらずなぜか日本の技適が取得されています。
さらに、ACアダプタはPSEマーク付き。
完全に日本でも使えるように許可はとっているのですが、代理店が見つからないのか発売されない模様…。
日本でも後ろめたいことはないので思いっきり使ってください。

実際、スペックは高いの?

ゲームに関してはめちゃくちゃ高いです。
具体的に言うなら、Switchの元になったと言われる「Tegra X1」というSoCが積まれており、世代的にはGTX750番台のGPUと同じアーキテクチャのものが搭載されています。

記事執筆時点での3DMarkを見てみるとiPad Proに続く2位。
S835搭載のGALAXY S8、OnePlus 5よりも上のスコアを出しています。

また、実機で計測したところAntutuは以下の通りとなりました。

総合スコアでは、135349とそこまでではありません。
これはXperia XZ(S820搭載)と同じくらいのスコアになります。
ところが3D描画スコアでは、70551とGALAXY S8(S835搭載)にも匹敵するくらいのスコアが出ています。

なぜデレステに強いかというとやはり3D機能に振りまくったSoCを積んでいるせいかなと思います。
また、AC駆動としたことで、SoCの消費電力に余裕が出たこと、ファンが搭載できるようになったのでクロック制限をあまりしなくてよくなったことなどもスコア上昇に関連していると思われます。

デレステを入れてみる

SHIELD TVというか、Android TV端末ではGoogle Playアプリのほとんどが対応していません。
普段使っている端末からAPKを引っ張ってきてエクスプローラーアプリからインストールします。
またはフルAndroid化(後日記事を書くかも)を行いPlayストアからダウンロードします。

一緒に、ChromeアプリもAPKを抜いてインストールしておきましょう。
引き継ぎ設定を行う際のブラウザが存在せず、関連付けされていないと怒られます。

そして操作をするのにBluetoothまたはUSBのマウスが必要です。
おすすめはUSB無線マウスです。
ペアリングなど面倒な設定が必要なく、価格が低いものが多いためです。

「Logicool ロジクール ワイヤレスマウス ブラック M545BK」をAmazon.co.jpで検索


実際に動作させキャプチャボードで録画した映像をいくつか貼っておきます。


2019/06/30追加のGRND LIVEも若干怪しいもののFHD 60p維持いけました。

 

発熱は?

それなりに発熱はします。
ただ、小型ファンが回ることもあり本体内に熱がたまることはないようです。
3Dリッチを回し続けてもスマホのような熱ダレはほとんど起こりません。
コンパクトな本体なのでAVラックに押し込んでも問題ありません。

画質は?

一応4K60p対応のようですが、対応機器がないため試していません。
基本は自動でRGB出力をしますが、設定内より色空間やダイナミックレンジの選択までできます。
REGZAに繋いだところ、RGBリミテッドで出力になりました。
設定をどちらもフルレンジに強制指定をするとフルレンジでの表示になります。

MV録画もいける

前回のSHIELD k1と同じく本体録画機能、インスタントリプレイ機能がついています。
こちらのモデルではホームボタン長押しで起動します。
気に入ったMVは録画してPCに吸い出すこともできる端末です。
録画中もカクつきはなく音声も内蔵ミキサーから抜いてきます。

最高画質で録画したところ1080p30(可変フレームレート)で録画できました。
60p録画はキャプチャボードが必要ですが、自分で見るには十分すぎる画質だと思います。

実際に録画機能で録画したファイルを本機で再生しているキャプチャ(クリックで拡大します)

音質は?

音質は?と書きましたが、音声出力の話です。
ステレオのみではなく5.1chサラウンドにも対応しているようです。
ビットストリーム出力は多分できないと思います。

HDMI連携のはなし

HDMIのCEC機能(レグザリンク、ブラビアリンク、ビエラリンクなど)で連携ができます。
本体付属のミニリモコンの機能はほぼすべて搭載されています。
そのため、AndroidTV対応アプリでは文字入力のとき以外テレビリモコンのみで利用できます。
また、対応アンプでは音量調整がHDMI経由でできます。
本体のリモコンにテレビの音量機能の割当もできるようです。(こちらは赤外線を使ったリモコン機能)

そしてテレビのオンオフに連動するようになります。
テレビの電源をオフにすることで本機もスリープモードに自動で移行します。
スマホからYoutubeの遠隔操作を行ったり、本機のリモコンを操作するなどしてスリープから復帰した場合、テレビの入力切替がHDMIになります。

マルチメディア端末にもいい

本機は先程ちらっと書いたようにYoutubeの遠隔再生に対応しています。
ネットワークに接続すると家庭内のChromeブラウザやYoutubeアプリにキャストボタンが出現します。

また背面USBを利用してUSBメモリに入れた動画の再生やLAN上のNAS参照などもできます。
FullAndroid化をすれば、AbemaTVやAmazonプライムビデオを見たり
付属のコントローラーを使い、Android化を行ったFF6やらPS4のリモートプレイもできないことはないはず。

デレステMV専用には高い?

どうもMVのためだけに2万を出すのは…と結構買う前には悩みました。
前回の記事で書いたのですが、現状でHDMI出力できリッチ専用モーションがコマ落ちしないであろう端末というのはほとんどありません。
GALAXY S8かHTC U11、iPhone 7+ぐらいです。
どのモデルも中古で6万は超えます。
さらに1080p30でコマ落ちなしキャプチャできるモデルというのは無いに等しいです。

その上本機にはテレビに特化した画質調整、マルチメディア機能もついていると思ったら周辺機器含め28000円ほどは安いのではないでしょうか。