SHIELD TV 2017のフルAndroid化メモ

SHIELD TV 2017のフルAndroid化メモ

自分用のメモですが残しておきます。
いろんな部分を端折っていますので、本家ドキュメントを熟読の上作業してください。
コメント欄でわかる範囲ではお答えできますが、文鎮化も十分ありえる(自分も1台文鎮を生産した)ので自己責任でどうぞ。

文鎮を生産しないために

この方法はNougat系ファームウエアからの上書きを前提としたものです。
本家ファームをOreo系に上げている場合はOreo版のROMを焼いてください。
中学生英語があればいけるはずです。

一旦Full Android化した場合、本家ファームに戻せないと思ってもらったほうが良いです。
私も本家ファームに戻したことがないので、できるかどうかも微妙です。

できれば初期化を済ませてから行いましょう。

用意するもの

  • USB AtoAケーブル(変換アダプタ等でもOK)
  • ADBの打てるPC
  • SHIELD TVの画面をうつせるテレビまたはモニター
  • USBマウス

 

 

 

必要なもののダウンロード

こちらからダウンロードします。
Downloads欄の「 Full Android Nougat 1.x firmware」と黒字の「All-in-One package: ShieldTV drivers+adb+fastboot+twrp+supersu」をダウンロードしておきます。
オールインワンパッケージのADB.exeと同じフォルダにリカバリイメージを解凍しておきます。

ADBドライバをインストールします。
この際、普通のAndroidと同じようにデバイスマネージャーから導入するのですがSHIELD TV 2015用の設計のためか自動認識されません。
「コンピューターを参照してドライバソフトウエアを検索します」→「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します」→「次へ」→「ディスク使用」からドライバのinfファイルを指定します。
その中のBootloaderドライバをパッチしてあげます。

FastBootに入る

基本的にはフルAndroidと同じように入れます。
FastBoot内での操作にはSHIELDコントローラーが必要なので、HDMIに近い側のUSBに接続します。
HDMIから遠い側はUSBデバッグをオンにすることでクライアントモードになります。
こちらは変換ケーブルやAtoAケーブルなどを用いてPCと接続します。

本体操作は面倒なので、USBデバッグで接続し「adb reboot bootloader」で入れます。
再起動後、SHIELDコントローラーのバイブが一回動作し、以下のような画面になればOKです。
amarec(20170807-150103)
この画面での操作は、上下をコントローラーのX・Yキーで操作します。
決定はAボタンです。これはコントローラーでもUSBキーボードでも同じです。
USBキーボードの場合は対応する英字キーで操作するようです。

本体操作で入る場合はモデルによって異なります。
2017の場合は、電源プラグを抜いておき、HDMIに近いUSBポートにSHIELD Controllerを接続。AとBボタンを押しっぱなしで電源を差し込みます。
または、HDMIに近いUSBポートにUSBキーボードを接続しAとBボタンを押しっぱなしで電源を差し込みます。

2015やProの場合、MicroUSBポートをPCとつないだ上で電源を入れます。

OEMロックの解除

初期状態ではOEMロックがかかっているのでこれを解除します。
Fastbootモードで再起動後、ADBドライバと同じようにFastbootドライバを導入します。
その後、コマンドプロンプトより「fastboot oem unlock」を打ち込みます。
amarec(20170807-151724)
画面が上のようになったら、「Confirm」を選択し、Aボタンで決定します。
この際、SHIELD TVのユーザーデータが消去されます。

ROMを焼いていく

実際にROMを焼く工程に入ります。
fastboot画面で、PCから「fastboot flash system system.img」を打ちます。
このコマンドでsystemを焼きます。
その次は、「fastboot flash vendor vendor.img」です。
venderゾーンに焼いていきます。
SnapCrab_AmaRecTV 310_2017-12-19_23-58-51_No-00

それぞれ絶対パスで入れるのをオススメします。
絶対パスはエクスプローラー上でファイルをShiftキーを押しながら右クリック→「パスのコピー」で簡単にコピーできます。

「fastboot -w」で、userdataのフォーマットをします。

その後、TWRPのrecovery.imgから起動します。
コマンドは「 fastboot boot recovery.img」です。

TWRP起動後、コントローラーを繋いでいたUSBポートをマウスに繋ぎ変え、矢印をスワイプ。
SnapCrab_AmaRecTV 310_2017-12-20_0-7-26_No-00
「Advanced」→「ADB sideload」に入り再びスワイプ。
SnapCrab_AmaRecTV 310_2017-12-20_0-8-53_No-00
SnapCrab_AmaRecTV 310_2017-12-20_0-9-9_No-00
SnapCrab_AmaRecTV 310_2017-12-20_0-9-21_No-00
adb sideload supersu.zip」でsuperSUをインストールします。

焼き終わったあと、rebootで再起動をかけるとFullAndroid化されているはず。
2017モデルではsupersuのインストールがかならず必要なようです。
初回起動時に、bootの書き換えを行いスムーズに起動できるようバックグラウンドでセットアップするためとされています。
この工程は数十分程度かかります。お風呂にでも入りながら待ってください。

メモ:アップデート時に画面が真っ暗になってコケたとき

NVIDIAの奥深くにあるこんな方法もありますよっていう紹介。

  1. DHCPを有効にしたインターネット接続されたLANをつくり、本体の有線LANポートに接続。
  2. USBポートにSHIELD Controllerを接続。
  3. 電源を入れる。
  4. SHIELD Controllerのボタンを触らず1分ほど待つ。
  5. SHIELD ControllerのDpad(十字キー)の左とホームボタン(コントローラー下部の○ボタン、NVIDIAロゴのボタンではない)を3秒間同時押し。
  6. コントローラーの青LEDが3回点滅したことを確認。これは工程5が正しく入力されたことを示します。
  7. もしコントローラーのLEDが点滅しない場合は工程2からやりなおすこと。
  8. そのままシステムを2時間放置する。ダウンロード速度によっては時間が前後することも。
  9. SHIELD TVが起動し、画面が表示されたら成功。

ダウンロード工程はルーターの接続ランプの点滅でも確認できるかと。